誰も責めていないはずなのに、ねえいいのかしら?、答えないのですねえ。答えられない。だって肉体が存在しないから。生きていてよかった。うれしい。たのしい。眺めるのはすきなのに、「わたくしごと」はこわい。こわいのかしら。死ぬのにも失敗して、せめて健康な身体と丈夫な精神と。それすらもないのに、どうしてわたしばっかり居残りみたいだ。いさぎよく卒業できて、それは羨ましくもある。はやくきなさいって言ってくれるお母さんいいなあ、と、チビちゃんまで羨ましくて、情けない。あなたの手を汚さずに死ねなくてごめんなさい。病気になりたくてなったわけじゃない、それと一緒。たぶん。母親になりたくなかった彼女をわたしはどうしたらいいのかな。どうもできない。どうにかしたらダメです。あの方たちは、あの方たちが納得した世界ができたのよ。諦めの悪いわたしがダメなのです。