2018.5.16(wed)

雰囲気はオーセンティック寄りなのに、えらく良心的なバーを見つけてご機嫌です。価格表記のあるメニュー、カクテル2杯頼んで、確か3kいかなかった。風貌が実年齢以上に感じさせるけれど、もしかしたら半世紀近く人生を歩まれているバーテンダーさんなだけあって、ぼんやりしたいなあと思えば離れ、そろそろ何かと思えば声を掛けてくださり。また、ドリンクを出すときの所作が良かった。頭を下げ過ぎるわけでもなく、茶の湯の如く。カクテル名と、簡単な味わいをひと言ほど。

初めてのお店はバーテンダーさんへ丸投げするわたしなので(その時々で丸投げで申し訳ない旨は伝える)、ジンベースが好みであると伝えて出てきたのがラブ・フォー・エヴァー。2杯目はライチの何かしらが欲しくなったのでチャイナ・ブルー。疲れやらアルコールやらで、ぼんやりした頭でもドライかミディアムか、スイートか。メニューに表記されているのも親切ですね。ビールのサーバーもあったのだけれど、国産ではなかったような。たまには気取って考え事も良いなあという夜でした。それにしてもやはりわたしはシェイカーを振れるだけで、格好良くはないなあと、改めて1杯目を作られている姿を見て思いましたとさ。カタカナを使いまくると脳味噌がくたびれます。

とても細かなことですが、わたしは、「バーテンダー」と「バーテン」を使い分けています。実力だけが物差しではなく、お客様対応、空間作り、すべて込み。いやお前何様やねんなのですが、これは反面教師でもあって、たとえば「(有名どころのカクテルしか知らねーのかよ)あ、はい、ギムレットですね。」みたいな「バーテン」にならないようにしたい気持ち。その点でも上記のバーテンダーさんはすばらしく、ドライが好みであるがブルームーンが好きです、かなり甘めですよね、色が綺麗でつい頼んでしまいますからのチャイナ・ブルーを作ってくださり、そういう「バーテンダー」になりたいですね。資格の有無問わず。