2020.01.13(mon)

誤解をおそれずにいえば人間は道具でというのにうまくみんなたちの言葉に翻訳されるわねってとこも感心して、でもきっと道具に冷たい印象をもつみなさまはわたしたちとは世界が違う。全然、か、すこし、か。わからないけれど。愛着のある道具、腕時計も靴もあんしんのタオルも、他よりお手入れに手間も金額もぞんぶんにかけて、愛着のないことが特別におかしいわけでも、愛着をいちいち抱くのがおかしいわけでも、たぶんどちらでもない。手前自身を狭間に置きたがるくせに、わたしはあんまり狭間を許していないような気がする。簡単には手放せない道具としての契約はわたしのままならなさの被害を負わせたくない。コスト、ではなく、被害を、と、そう捉えているうちは。答えが出ないことも、狭間。すぐにこの場で出ないだけか、この先もずうっと出ないのか、いずれ出るのか、神様ではないのなら狭間、どちらでもなさを許す許せないのどちらかに振り分けないこと。保留ボタンの導入。手前に対する厳格さを他者へ向けている気がしてこわい。口ばかり、あるいは聞き齧っただけの知識、すぐに底が見える知識ばかり大きくなっていないかな。一緒に点検してもらえないなら、じゃあどうすればいいのかな。弱さで惹き付けるのは若さと似ている、一時的には有効であったとしても、一時的には、ではなく、長期的に。小局ではなく大局。勝手にたとえばこの年齢で死ぬのだと区切らないこと。期首と期末。不死身でいられる何かはないのだから必ず終わる。始まりと終わりのあいだを、では一年とします。人間の場合はでは百年とします。続く前提でやっていくこと。続くのかどうか猜疑にさいなまれるその態度は伝染する。続くものとしてやっていきますと、宣言のたぐいのときこそ、威勢のよい、偉そうな口振りが求められるのかもしれませんね。もちろん、伴うモノをきちんと。きちんと、いい子に、苦しいわね。