2018.10.14(sun)

反面教師にしていたはずの実父母に、すっかり似てきた。ほぼ同じ、か。血は争えぬ。鎮痛剤が効かぬから寒いから暑いから、実母が「あいつだって女と遊んでる。呑まずにやってられるか!」等々、喚きながら酒瓶の海に溺れ機嫌があまりに斜めならば買いに走り帰った家にはなぜか実父と、実母でない女がいて、わたしがセックスという言葉を知ったのは『冷静と情熱のあいだ』を読んで以降だから、よくわからぬまま実母の帰りを待っていた。母方の祖母、スナック喫茶のママを実母はとても穢らわしいと攻撃したその前とか後とか、男の人といろいろしているのをわたしは知っている。面と向かって聞いたことはない、聞いたら怒られるだろうから、でも、ふたりの仲は良くなくてどこかへ行ったり帰ってきたら初めての人が一緒だったり、もうどうでもいい過去なのになぜ忘れてくれないのかこの脳味噌は。フィードバック、あるいは、介入。過去、ではなく、今。今の次、これから先の、将来を見ていたいのに。