おひさん、があるうちは暑くてまだまだ夏。道内も最近は冬タイヤの期間がぐっと減ったらしくてそれでも本州はこの時期平気で20度超えるからあなどれない。にゃー、が、最も長い期間いたはずなのに、記憶に根強く残っているのは雪国のことばかり。あれかな、にゃーはほとんど屋内だし夜だし、そしてたぶん舞台にいないわたしが受け入れにくいなってくるしかった。くるしかったことを、トゥシューズを模したシューズを履いているスキンを見て思い出した。現役だと名乗れていた頃ならオデットのパに和の要素をチョイ足しして、わたしにしか聞こえない音楽で、練習を重ねなきゃな振り付けそっちのけでくるくるずーっと、ポワントを履いているのがわかんなくなるまで、わたしにしか聞こえない音楽にゆだねたいな。

国語をしっかり意識して、わたしが習った国語はたぶん武器を持たない平和主義なんだろうね。どうしても脳内で映像が流れるようにならないと落ちてこない。誰とも戦わないための言葉ではなく、無抵抗を貫く、卑怯な姿勢。ほわん、と、いい感じの雰囲気をつくったり、ピリッとした場をやわらげたり、我々は次元の違う世界の住人なんですよえへへって、関係があるのにない振りをして、痛みを感じたくないよって、駄々をこねている。その世界のことは存じ上げませんねえ、なんて、いざとなれば同じように傷ついて、いざとならない限り放置したから痛みとの付き合い方がわからない。喧嘩慣れしていないのと似ている。加減がわからない。どこまで腹立たしさを、どのように、疲れますね。服薬はいわば現代のロボトミーなんだよって、そうして半日近くを眠気に捧げながら手にしたこれは平穏なのですか。