ふわっと美味しい匂いが漂ってくるのに似ている。ふらっと、ふわっと、死なねばならないとか生きていてはダメだとか、自分を守って何になるの。そこにないのがよいんだと、思っているのはみんなじゃないかもしれないしみんなかもしれないし、でももっと有益な存在が、誰が有益かどうか決めるの。誰にとってなの。有無以外の選択肢があるはずだってなんとなく認められていてもそこにわたしがない。このわたしが、わたしは、全然存在させられている。仕切りが息苦しい。もうなんにもわからないでいたいのにね。わたしとわたし以外なんてわかれていないの。量産品になりたいわ。